お知らせ

NEWS

2025.02.03

滋賀大学データサイエンス学部「データサイエンス実践論B」にて弊社社員が講師として登壇しました

2025年1月26日(日)に実施された、滋賀大学 データサイエンス学部開講「データサイエンス実践論B」にて、弊社社員が講師として登壇しました。

講義概要

1コマ目
講義タイトル:データを活用した都市政策への提言事例
講師:秋山 薫平

1コマ目では、彦根市のデータを利活用し公共交通と都市政策の課題解決を考える講義とワークを行いました。
講義の目的として
①課題発見力の向上
②仮説構築力の習得
③実践的な課題解決の体験
④地域社会への貢献意識の醸成
を据え、GIS(地理情報システム)・空間データ分析ツールを使ったデータ可視化事例を紹介しました。
データ利活用企画のワークでは、学生がチームに分かれ、それぞれが社会課題から具体的なテーマを設定し、課題に対する仮説を構築。構築した仮説に必要なデータを定義し、解決策とアウトプットを策定しました。解決策や課題を説明するためのデータの見せ方や分析方法を検討するなどして、データを用いた課題解決を体験しました。

講師からのコメント
公共交通や都市が抱える課題に対し、チームで話し合い様々な視点や意見、仮説が生まれました。仮説をベースにどんなデータをどのように取得するのかを考えることの大切さを実感してもらえたと思います。今後社会に出てデータ活用する際も、講義の内容を踏まえつつ当事者意識を持ちデータ利活用を考えるきっかけの一つとしてもらえればと思います。


2コマ目
講義タイトル:既存のデータだけでは物足りない貴方へ 足で稼いだデータで地域社会とその課題を可視化しよう!
講師:松本春菜

2コマ目では、「データを生み出す×地域課題の解決」をテーマに、自身でデータを作り出し、オープンデータに欠けている情報を補うことで、地域課題の解決に寄与した事例を紹介しました。
講師自らが東京の「夜のマチ」、あるいは都市の影と呼べる地域や街を舞台に、台東区上野、中央区月島、港区三田の3エリアでのフィールドワークによるデータづくり・ビジュアライズ・地域課題解決、あるいはその入り口に至るまで諸活動に取り組んだ事例を発表しました。
以上の講義から、データは地域社会や人々の生活をより良くするためのツールであること、参加した学生一人ひとりが今日学んだ「課題発見力」や「行動力」を使って地域の未来をデザインする力を持っていることを伝えました。

講師からのコメント
人間の存在というもの自体、善悪二元論では割り切れないものです。それは都市の光と影、昼の街と夜の街の対立的な関係にも当てはまります。人には必ず弱い面や隠しておきたい面があるものです。それらを受け入れる居場所づくりは、都市における多様性の担保としても、束の間の休息地としても、その意義を持ち得るだけでなく、都市デザインにおける重要な論点となるでしょう。
現在、東京では経済合理性に基づいた大規模再開発が各地で進行中です。もちろんそれらは、土地の水害リスクや火災の延焼リスクなど様々な課題の解決策として意味を持つ開発計画であることは否定しません。しかし、その開発の前後で失われていくものにもっと目を向けるべきではないでしょうか。衣食住の基本である「住」の要素を守りつつ、再開発のターゲットとなりやすい富裕層だけでない、多種多様な住民が集い、都市のどこかしらにその居場所を求めうる、そのような東京の未来を願って、私は個人的な都市デザイン活動を、これからも続けていきたいと考えています。

 

登壇者紹介

秋山 薫平(あきやま くんぺい)

株式会社メンバーズ
メンバーズデータアドベンチャーカンパニー
サービス開発室 サービス開発G
データストラテジスト

大学、大学院では産業組織論、都市経済学、計量経済学を専攻し位置情報データ、企業データ、病院データなどを用いた理論・実証分析を行った。 これまではデータサイエンティストとしてMaaS領域グロースのためのデータ分析を実施してきた。現在はMaaSや都市計画の関連領域で、GISや人流データなどのデータを用いた新規事業開発や試験研究案件の企画と案件リードを行っている。

松本 春菜(まつもと はるな)

株式会社メンバーズ
メンバーズデータアドベンチャーカンパニー
サービス開発室 サービス開発G
BIエキスパート

大学院では都市デザインを専攻し、「フィールドワーク」×「地図」に熱中する。
2020年12月DA入社。データマネジメント、データビジュアライゼーション領域を中心に、データ活用におけるコミュニケーション設計と、データ可視化による意思決定支援、データマート整備等を担当。
2022年5月、自社で初のDATA Saber認定(二つ名:Riverstream)。
DATA Saber - Bridge 2nd師匠。地図Tableauユーザ会幹事。
社内活動「ビジュアルアナリティクスラボ」幹事会代表。

メンバーズデータアドベンチャーカンパニーでは、データ活用・データサイエンスに関する講師の派遣も行っております。
下記問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

問い合わせフォームはこちら

自走力が高く、“中の人”目線で動ける
データ活用のプロフェッショナルを提供します

お問い合わせ

データ活用のプロになるための
学習・実践環境を用意します

採用情報